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glaf blog

さまざまな想い

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静かな港の夕暮れ。
夕暮れを楽しんだり、語りあったりする人が集まってきます。
暮れていく時を楽しんでいる二人組みを背景に、
左から歩いてくる人をじっと待つ。
そして、カメラの前を横切って通り過ぎようとした瞬間にシャッターを。

一発勝負で捕らえる写真の楽しさ♪
狙ったとおりの意図に撮影できた時の喜びは大きい。


昨晩、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、
写真家・上田義彦さんでした。
恥ずかしながら初めて知ったお名前でしたが、
撮られた写真やCMは大抵知っていました。
独立直後、
広告代理店のディレクターから「君の写真は広告に全然向いていない」と言われ、
ファッション雑誌で撮影しながら、それでも自分の撮りたい写真でないことに葛藤が。
始めてウィスキーのCM写真に声をかけてもらって、
一世一代の写真を撮る。
失敗したらもうCM写真の仕事は来ないかも知れないというプレッシャーの中で。
CMはポートレート写真なのですが、
被写体はドイツ文学者の高橋義孝。
いつ怒り出すかもしれない気難しい被写体を前に、
なかなかシャッターを切らない。
自分の撮りたい表情になるまでずっと待ち続ける。
それは怖いと感じるまで、自分の観察眼を信じて待ち続ける。
そして、ふっと心を許した瞬間にシャッターを1枚切る。
その1枚で勝負する姿はまさしくサムライ。
その写真が広告業界で第一線を走り出すきっかけとなった。
自分を信じる。自分のパフォーマンスを最大限表現する。
そのプロフェッシャナルな仕事の流儀に感動しました。

私は写真とは違う分野で仕事をしていますが、
自分を信じる。自分のパフォーマンスを最大限に表現する。
そんな仕事をしたいな。
正直なところ、
忙しい日々の中で、ブログ更新が負担になっていますが、
精神的なバランスをとったり、自分の感性を磨くのに写真は役立っています。
毎朝一時間程度、写真現像やブログ更新に時間を割いていますが、
2年くらい新しい資格に向けて勉強する時間にしようか迷っています。
もしくは、一日のスケジュールをしっかり組んで、
仕事をもっと中身の濃い時間にパフォーマンスを出し切るか。
そんな悩みをもっている日々を過ごしています。

撮影:OLYMPUS E-1 + ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5
by kanekuro | 2006-10-06 07:59 | ストリート